Tokyo diary

本と映画の記録です

【旅】シェムリアップ(3/3)〜アンコール•ワット/シェムリアップ市内〜

カンボジア最大の観光地、アンコール•ワットを目当てに、3日間のカンボジアの旅に来ました。初日はシェムリアップ市内の「アンコール国立博物館」と、アンコール王朝の歴史や伝説をショーにした「スマイル•オブ•アンコール」に、2日目は郊外の3つの寺院郡(ベン•メリア/コー•ケー/プリア•ヴィヒア)に、そして最終日の3日目に「アンコール•ワット」を訪れました。

本記事は3日目の様子をご紹介します。

(帰国から1週間。日々の仕事に追われ、更新が滞りました。。)

 

アンコール•ワット

f:id:koheishiozaki39:20180114174421j:image

 

最終日の朝は5時起き、5時30分発でアンコール•ワットへ。市内のホテルからトゥクトゥクでおよそ30分程度。チケットセンターで36ドル支払い、1日券を取得します。この1日券、アンコール•ワット、アンコール•トムを中心とする一連のアンコール•ワット遺跡群で有効です。

 

余談ですが、20年以上前にアンコール•ワットを訪れた先輩によると、当時は費用は36ドルもせず、そのかわり、参道までの道は未整備。遺跡を削って観光客に販売しているカンボジア人がいるなど、なかなかワイルドな状況だったそう。時を経たいまは立派に世界遺産として整備された印象でした。

 

写真は日の出直前の写真。観光客が池の前にたくさんいたのが不思議だったのですが、あとから考えると、池に太陽とアンコール•ワットが映る画をカメラに収めたかったんだろうなと理解。われわれは、日の出前に、中に入ってしまいました。

 

f:id:koheishiozaki39:20180114175052j:image

 

 f:id:koheishiozaki39:20180114175108j:image

 

 1時間くらい、アンコール•ワットを散策するうちにすっかり日が高くなりました。そこからアンコール•トムへ向かおうかと思ったものの、前日の1日ツアーで体力が消耗しており、7時すぎにホテルに戻り、午前中は休養にあてることに。

 

シェムリアップ市内

 

f:id:koheishiozaki39:20180114175350j:image

 

f:id:koheishiozaki39:20180114175400j:image 

 

午後から観光客で賑わう市内の目抜き通り、パブストリートへ。ほとんどの店がハッピーアワーをほぼ1日中しており、1ドルとか0.6ドルとかでビールが楽しめます。もう少しゆっくり来たかったけど、時間が来たので、退散。

そういえば、下の写真はランチをいただいた「レッド•ピアノ」ですが、向井理の主演した、映画「僕たちは世界を変えることができない」のキャスト陣が連日通ったお店のようです。

 

フィードバック文化

 

旅の中で特に感じたのは、シェムリアップのフィードバック文化です。小さなツアーでも、ホテルでも、とにかく丁寧なフィードバック(アンケート)を求めてきました。観光都市なる所以でしょうか。どの程度、活かされているかは不明ですが、PDSを回そうとする姿勢が見えて、印象的でした。

 

とりとめないですが、3日間にわたるシェムリアップの旅記録は以上。

 

f:id:koheishiozaki39:20180114180319j:image

 

シェムリアップ国際空港、ありがとう。

とても落ち着いたいい空港でした。

 

映画 シアター•プノンペンをしるした記事はこちら
【映画】過去と向き合い善行を積みなさい/シアター•プノンペン - Tokyo diary

 

初日の記事はこちら
【旅】シェムリアップ(1/3)〜アンコール国立博物館/スマイル•オブ•アンコール〜 - Tokyo diary

 

2日目の記事はこちら

 【旅】シェムリアップ(2/3)〜ベン•メリア/コー•ケー/プリア•ヴィヒア〜 - Tokyo diary

【旅】シェムリアップ(2/3)〜ベン•メリア/コー•ケー/プリア•ヴィヒア〜

カンボジア最大の観光地、アンコール•ワットを目当てに、3日間のカンボジアの旅に来ました。初日はシェムリアップ市内の「アンコール国立博物館」と、アンコール王朝の歴史や伝説をショーにした「スマイル•オブ•アンコール」に、2日目は郊外の3つの寺院郡(ベン•メリア/コー•ケー/プリア•ヴィヒア)に、そして最終日の3日目に「アンコール•ワット」を訪れました。

 

本記事は2日目の様子をご紹介します。

 

森に眠る巨大寺院ベン•メリア

 

f:id:koheishiozaki39:20180107115108j:image

シェムリアップから東に50km。車で約1時間のところにあるベン•メリアから2日目スタート。ベン・メリアは「花束の池」の意味で、アンコール• ワット建造に際する練習用としてつくられたとも言われているようです。

 

f:id:koheishiozaki39:20180107115404j:image

ご覧の通り、見事に森。天空の城ラピュタの題材とも噂されることがよくわかります。このベン•メリアは、アンコール•ワットと同様、11世紀末〜12世紀初頭の建造と言われています。この時代は、約600年続いたアンコール朝(802年〜1431年)の最盛期に近く、空前の建造ラッシュだったんですね。なお、アンコール朝の最盛期は1181年頃、ジャヤヴァルマン7世の治世に、インドシナ半年の大部分に版図を広げた頃とされています。

 

 f:id:koheishiozaki39:20180107125514j:image

砂岩で造営されているため、こうした彫刻も施しやすかったと聞きました。のちに見るコー•ケー(10世紀初頭建造)の時代は、レンガ造りの箇所も多く、時代によって素材が違っていることも分かりました。

 

一大観光地化されたアンコール•ワットと異なり、このベン•メリアはじめ、2日目に回る3つの寺院郡は、シェムリアップからも離れており、人手が少なく、大地の中に遺跡が溶け込んでいることが肌で感じられる土地でした。

 

地上35mのピラミッド式寺院コー•ケー

 

f:id:koheishiozaki39:20180107120957j:imagef:id:koheishiozaki39:20180107121007j:image

次に訪れたのは、ベン•メリアから車で更に約1時間、シェムリアップからはおよそ2時間ほど北東に進んだ場所にあるコー•ケー遺跡。ここはなんといっても、地上35mのピラミッド式寺院が魅力。階段を一気に登ると頂上から、360度、景観が広がります。

 

f:id:koheishiozaki39:20180107121257j:image

中心のピラミッド寺院は砂岩でしたが、そこに至る道のりは、レンガ造りの建物も目立ちます。コー•ケーは10世紀前半の遺跡。アンコール•ワットや、先ほどのベン•メリアから数えて約100年は遡る時代の建造物です。レンガ造りは雨に弱く、雨季があるカンボジアの気候を考えると、あと30年くらいしか持たないのではないかと、ガイドさんが言ってました。

 

f:id:koheishiozaki39:20180107121557j:image

ピラミッドの先には、象が祀られていました。ベン•メリアとコー•ケーには「白象伝説」なる伝説が、民間伝承として残っているようです。いわく、白象の王が、捕らえられた娘を探し求めて、ベン•メリアの境内を走り回った挙句、ここコー•ケーまで辿り着いて息絶えるというもの。だから、ベン•メリアは今日、破損が激しく、コー•ケーはこうして象が祀られている、とのお話。

 

天空の寺院プリア•ヴィヘア

 

f:id:koheishiozaki39:20180107122042j:imagef:id:koheishiozaki39:20180107122059j:image

そして、コー•ケーから更に車で2時間。シェムリアップから数えると約4時間の地にあるプリア•ヴィヘアへ。アンコール遺跡群に続き、2008年に世界遺産に登録されている山岳寺院です。9世紀末の建造とされており、この日回った遺跡群の中で最も古い遺跡になります。

 

f:id:koheishiozaki39:20180107122343j:image

隣国タイとの国境線上に位置するプリア•ヴィヘア。2008年にはタイとの間で領有権問題が発生し、カンボジア•タイ両軍による銃撃戦が起き、死傷者が出ています。そのため、2018年現在でも、この遺跡にはカンボジア軍隊が駐屯しており、また、タイ人は徒歩で訪れられる場所にありながら、入場することが許されていないのです。いまは、平和な空気が流れており、緊張感は感じませんでしたが、デリケートな場所であることには変わりないようです。

 

f:id:koheishiozaki39:20180107123210j:imagef:id:koheishiozaki39:20180107124342j:image

山岳寺院と言われるプリア•ヴィヘア、駐車場から、中央祠堂があり、開けた眺望が目にできる第五塔門まで、標高約100mを登ることになります。駐車場までもなかなかスリリングな車の旅なのですが、そこは割愛するにしても、プチ登山です。塔門は美しく、そして海抜650mの山頂からの眺めもまた素晴らしいものがありました。

 

 6時〜19時。13時間のフルパッケージツアー

 

この日お世話になったのは、VERTRAを通じて同行した友人が予約してくれた下記のツアー。専用車(トゥクトゥクではなくちゃんとした車)を貸し切り、日本語のガイドさん付き。昼食が付いて114ドル(朝食は別途、工程で立ち寄った屋台に払った)。個人的には値段に見合う価値があると思いました。1日でこの3つの寺院郡を回るのは個人では難しいし、訪れた寺院郡には解説文などは一切ないため、ガイドさんの存在もありがたい。3日間時間があれば、1日はこうしたツアーを使って、郊外に出ていくことで、カンボジアの魅力を深く味わえたと思いました。

【貸切】世界遺産プレアヴィヒア+ベンメリア+コーケー観光ツアー(ランチボックス付) | カンボジアの観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)

 

明日はいよいよアンコール•ワットへ。

 

映画 シアター•プノンペンをしるした記事はこちら
【映画】過去と向き合い善行を積みなさい/シアター•プノンペン - Tokyo diary

初日の記事はこちら

 【旅】シェムリアップ(1/3)〜アンコール国立博物館/スマイル•オブ•アンコール〜 - Tokyo diary

 

3日目の記事はこちら

【旅】シェムリアップ(3/3)〜アンコール•ワット/シェムリアップ市内〜 - Tokyo diary

 

【旅】シェムリアップ(1/3)〜アンコール国立博物館/スマイル•オブ•アンコール〜

カンボジア最大の観光地、アンコール•ワットを目当てに、3日間のカンボジアの旅に来ました。初日はシェムリアップ市内の「アンコール国立博物館」と、アンコール王朝の歴史や伝説をショーにした「スマイル•オブ•アンコール」に、2日目は郊外の3つの寺院郡(ベン•メリア/コー•ケー/プリア•ヴィヒア)に、そして最終日の3日目に「アンコール•ワット」を訪れました。

 

本記事では、初日の様子をご紹介します。

 

羽田からシェムリアップまで

f:id:koheishiozaki39:20180106181410j:image

 

0時5分羽田発、バンコク(タイ)経由、9時シェムリアップカンボジア)着の便を使用。バンコクまでのフライト時間は約7時間(時差2時間)。バンコクからシェムリアップまでは約1時間。入国時には指紋が採られると、ガイドブックに書かれていましたが、それもなく、何事もなく入国が完了。

 

f:id:koheishiozaki39:20180106181837j:image

 

シェムリアップ国際空港到着の写真が上記。こじんまりしてましたが穏やかな空気が既に空港から流れてきました。1月は、乾季で、気候も良く観光のハイシーズン。思ったより過ごしやすかったですが、とはいえ暑いです。少し歩くと汗ばむくらい。ホテルのピックアップがありがたかったです。

 

アンコール国立博物館

 

f:id:koheishiozaki39:20180106182129j:image

 

ホテルにチェックイン後、すぐにアンコール国立博物館へ。ホテルからトゥクトゥクで約10分。多少、砂ぼこりを感じるものの、街の空気を感じられるので、多少の移動はトゥクトゥクがおすすめ。往復で7ドルでした。そういえば、シェムリアップではドルが流通しています。お釣りが時々リエルという現地通貨で返ってきますが、支払いはドルで問題なかったです。

 

アンコール国立博物館は、約1.5時間かけて回りました。アンコールワットに行く前の事前学習として良いかなと。遺跡から出土した仏像が多く展示されていますが、解説文はそこまで多くなく、英語のみなので、英語に自信がない方は、ガイド借りるといいのではと思いました。

 

スマイル•オブ•アンコール

 

f:id:koheishiozaki39:20180106182920j:image

 

ホテルに戻り、一休みしてからはエクスぺディアから予約しておいたスマイル•オブ•アンコールへ。アンコール王朝の歴史や伝説をテーマにしたショーです。まずはレストランで食事。中国人にかなり人気の様子。

 

f:id:koheishiozaki39:20180106183113j:image

 

その後、舞台に移動して演劇を鑑賞。約75分。ストーリーより、演出を楽しむのが良いかと。立派でした。

 

f:id:koheishiozaki39:20180106183311j:image

 

終演後の会場外の様子。かなりの賑わいでした。レストランとショーで36ドル。なかなかの値段です。あとで聞いたところによると、クメール文化を表す劇として有名なアプサラダンスショーであれば、食事とショーで12ドル〜20ドル程度で楽しめるところもいくつかあるらしく。それ聞くとちょっと悔しい。

 

f:id:koheishiozaki39:20180106183618j:image

 

夜のトゥクトゥク、夜風が気持ちよく楽しかったです。出発前に見た、映画シアター•プノンペンを思い出しながら。

では、続きは翌日。

 

映画 シアター•プノンペンをしるした記事はこちら

【映画】過去と向き合い善行を積みなさい/シアター•プノンペン - Tokyo diary

 

2日目の記事はこちら

【旅】シェムリアップ(2/3)〜ベン•メリア/コー•ケー/プリア•ヴィヒア〜 - Tokyo diary

【旅】長崎県美術館

妻の実家の帰省先で一人の時間ができたので、長崎県美術館を初めて訪れました。

 

長崎県美術館とは?

 

2005年開館の新しい美術館。

長崎ゆかりの美術と、外交官須磨弥吉郎によって寄贈されたスペイン美術などが常設されています。

古くから異国情緒の入り混じる開放的な街として知られた長崎を表すかのような、ガラス張りの広々とした建物になっていてスタイリッシュ。

f:id:koheishiozaki39:20180103144823j:image

 

企画展 ミロコマチコいきものたちの音がきこえる

 

企画展はこちら。2012年に絵本作家としてデビューされた、ミロコマチコさんの展示展。多様な色彩で描かれる動物たちには勢いと感情を感じました。

こちらは2018年1月8日(月•祝)まで。

f:id:koheishiozaki39:20180103145313j:image

f:id:koheishiozaki39:20180103145255j:image

 

常設展 長崎ゆかりの美術〜須磨コレクション〜スペイン美術

 

常設展では、長崎の歴史、文化を辿ることができます。

上述の須磨は、戦後各地でスペイン美術の展覧会を開催しますが、最終的には長崎に自らの持つ美術品の寄贈を決めたとのこと。その結果、中世〜20世紀初期に至るまでのスペイン美術をカバーしている美術館は、日本ではここ意外に殆どない状態となったようです。

異国文化揺籃の地•長崎ならではの美術館になっています。

また、長崎ゆかりの美術では、戦後描かれた原爆をモチーフにした作品が印象に残りました。

f:id:koheishiozaki39:20180103145259j:image

 

まとめ

 

長崎駅から海沿いに歩いて約15分。

気候が良いと、散歩には最適でアクセス良好です。周辺には軍艦島へ向かう船が出ている長崎港ターミナルや、長崎•出島跡などもあり、こうした観光スポットへ立ち寄るついでに、訪れるのも良さそうです。

たまたまですが、本日は入場無料だったのでラッキーでしたが、通常は常設展でも入館料400円(一般)がかかるようです。 

f:id:koheishiozaki39:20180103150841j:image

 

長崎県美術館公式サイト

長崎県美術館