【本】最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
マネジャーは人をみる、リーダーは未来をみる
会社の研修で渡された課題図書。リーダーシップとマネージメントの違いについてはいくつかの書籍を含む経験値からある程度の自論があるけれども、この書の明確なまとめもまたこの問題に関する、僕の理解を促進させてくれるものであったと思う。
参考までに、僕の自論は、リーダーシップは背中を見せて前に進んでいくこと。マネジメントは身体をこちら側に向け、目の前の人や事象に向き合うこと。いままで出会ってきた上司はこの軸で分類することができる。もちろん彼らはどちらの要素も兼ね備えてはいるが、どちらの要素が強いか?という点でみるとよいでしょう。
さてこの書に書かれている、マネジャーは人を、リーダーは未来を、も、言い回しは違えども、ほとんど同じことを言っているように思う。
すぐれたリーダー、マネージャーのあり方が各論の方法論まで触れられている
この本がすぐれていると感じたのは、リーダー、マネージャーのあり方について、各論の方法論まで触れられている点だ。たとえば、リーダーのあり方については以下のように述べられている。
リーダーであるあなたが、私たちをよりよい未来に導こうするときには、明確さが必要である
複雑な世界にを明確な洞察に凝縮させる-あなたの組織は誰のために働こうとしているのか、あなたの組織の核となる強みは何か、どの尺度に的をしぼるべきか、どのシンボリックな行動、システマティックな行動にスポットライトを当てるべきかについて明確な答えを出す-能力
なるほどね、と。情熱でも、戦略でもなく、明確さであるとのことだ。なぜなら人びとは未来に対する漠とした不安を抱えているから。
自分の価値観として、あいまいなところへ惹きつけられる部分は大いにあるのだけど、役割としてのリーダーシップを果たすべき場面において、この書の指摘は頭に入れておいて損はないと思いましたよ。
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
- 作者: マーカスバッキンガム,Marcus Buckingham,加賀山卓朗
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 単行本
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