Tokyo diary

本と映画の記録です

【映画】君の名前で僕を呼んで/アデル、ブルーは熱い色

2019年3•4作目。

先週に続き目黒シネマで鑑賞。

この映画館がよいのは1500円で週替わりの2本を続けて観られることです。かつ、この2本にテーマ性があります。これ企画するの面白いだろうな。珠玉の2本を選んで、1週間で成果を出す。2本だからこその意味合いを、作らないといけないし。今回の2作は、青春×LGBTモノ。2本で5時間を超える滞在でしたが、かなり刺激的でございました。

 

君の名前で僕を呼んで

 

1980年代の北イタリアが舞台の作品。

17歳の少年エリオと、24歳大学院生オリヴァーの物語。Call me by your nameっていう原題、観ていくと「そういうことね」となります。なんでしょう、すべてが美しい作品ですね。エリオ役のティモシー•シャラメ。彼初めて観ましたが、彼の一挙手一投足が輝いてます。それから舞台となる北イタリアの土地。緑の瑞々しさ、繰り返し出てくる水泳シーンの水の透明さ。土地の美しさによって、エリオとオリヴァーの恋愛の純度が、何倍にも高まっていると思います。前半、話がなかなか進まず(というかストーリーがあるのか?と思うほど)まったりしますが、後半にかけて惹きこまれました。そしてけっこうオトナの描写もある。え、アプリコットそういう風に使うのwwみたいな。全体を通して、あたたかい休日の午後に、長い詩を眺め終えたあとのような気持ちになる映画でした。語りの少ない映画ですが、父親がエリオに語りかけるシーンがこの映画のベストシーンです。これをみるためだけでも、もう一度お金を払って観たいかもしれない。

 

君の名前で僕を呼んで - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

アデル、ブルーは熱い色

 

3時間に及ぶ長尺フランス映画。

青髪の芸術家エマに惚れた高校生のアデルの物語。タイトルの通り、青が効果的に使われています。そして『君の名前で僕を呼んで』以上に、ベッドシーンが長く激しい。レズビアンってこういう感じなの!と、衝撃を受けました。たぶん鑑賞しながら口ポカンと空いてたと思いますwwしかし、目黒シネマやりますね。2作観ると、LGBTを横串にして少年の恋と少女の恋と両方を感じることができる。この話は、長い割にはアデルがずっと変わらなくて、迷いや不安が消えない表情が印象的です。最後、エマと別れてしまうのだけど、それから彼女は幸せに生きられるのだろうか。『君の名前で僕を呼んで』のエリオくんより、アデルが心配。いくつか変わるチャンスはあったように思うのだけど。一方、青髪のエマ役、レア•セドゥの演技がものすごい。凄みを感じます。彼女を観る映画といってもよいかもしれません。

 

アデル、ブルーは熱い色 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画