Tokyo diary

本と映画の記録です

【映画】GOOD BYE LENIN!

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 そういう映画だと思って見てなかったけどジャンルはコメディ

2003年のドイツ映画です。ベルリンの壁崩壊直前に心臓発作で意識を失った母親が8ヶ月後に意識を取り戻した時には、時代は東西ドイツ統一へと大きく舵が切られていた。物語の舞台、東ベルリンには、西側の物資が流れ込み、ファッション、食品、文化、街の香りすべてが自由の世界となってゆく。し•か•しだ。意識を失っていた母親ケルナーは何も知らない。当たり前のように社会主義の世の中が続いていると思っている。そんな中、息子のアレックスに医者から告げられたのは「今度、大きなショックを与えて発作を起こしたら、命はない」。母親想いのアレックスくん、懸命の打ち手は、、、ベルリンの壁なんて壊れてないことにすること】。

いやいやいや、そんなのないでしょ。というのはこの映画では考えてはいけないと、30分くらい鑑賞して気づく。細かいところ無理あるやんとか考えるのもダメなんです。この映画は。母親が食べたいと言えば、当時のピクルスを調達。母親がテレビを見たいと言えば、当時のニュース映像を調達。

 

家を飛び出した母親が東ベルリンで見た空飛ぶレーニン

 

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このシーン、というかこの写真シュールすぎはしませんか。アレックスが眠りに落ちてしまったスキを見て、自宅静養から一歩抜け出し、久しぶりの街歩きにチャレンジ!した母親ケルナーが見たのは、もはや鉄くずと化し、回収されていくレーニン像。呆然と見守る母親。なに、この世界なにが起きてる!?さすがに気づくやろ。とか考えるのもこの映画で言えばたぶんなしなんでしょうね、そういうこと気にする映画ではない、つまりコメディなのだ、この映画は。

いや、想像してた方向とはまるで違うんです。ベルリンの壁崩壊前夜の東ドイツが舞台。なんて時代設定から考えると、シリアスなストーリー想像しますやん。実際、映画の始まりもなんかいま思えばわざとらしいくらい重々しくはじまるし。で、この、裏切りですよ。途中、呆れながら気持ち切り替えて最後まで鑑賞しましたけれども、なんか見終わったあと、おーい、そういうことなら始めから言ってくれよーと、画面に向かって言いたくなる映画でございました。うん、別に批判してる訳ではないです。だけれども、褒めてる訳でもない。

 

ドイツでは大ヒットした映画だそうです。

 

グッバイ、レーニン! - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks